ポイント1 ワクチンは終わっていますか
ワクチン接種が終わってすぐにお散歩デビューできるわけではありませ
ん。ワクチンが効果を出すのは接種後すぐではなくて、2週間~3週間
ほどかかるからです。
ここで問題になるのが、子犬の社会性の形成をどう判断するかという
ことです。
社会性を育てる理想的な時期は生後12週齢前後だと言われていますが、
2回目のワクチン接種が終わるのがだいたいこの時期になります。
3回の接種が必要だとする獣医師さんもいますから、この場合は社会性の
育成時期がもっと遅れることになります。
ワクチンが終わってその効果が出るまでは、他の人や他の犬に近づけては
いけないとする獣医師さんが多いですから、社会性の育成を重視するのか、
子犬の健康を重視するのか悩むことになるわけですね。
これについては、インターネット上でも盛んに意見の交換が行われ、
議論も活発にされています。
3回までのワクチン接種が必要であるとした場合、次のような2つの意見に
分かれているようです。
①犬の健康が心配で、万が一のことを考えると、ワクチン接種が
きっちり終わってから散歩デビューさせる。
②社会性の形成の方が大事であるから、3回目を待たずに、2回目
のワクチン摂取が終われば、散歩デビューさせる。
2回目のワクチン接種が終わってからお散歩デビューさせるという意見
の方も、子犬の健康面をまったく考慮していないわけではなく、最初は
抱っこして、散歩に慣らすだけにとどめ、地面におろさないようにした
り、他の犬との接触をなるべく避けるなどの配慮をしている方も多いよ
うです。
ワクチンに関しては、2回だけでいいのか3回必要なのかは、獣医師に
よって考え方が異なる場合があります。
ただ、ワクチン接種の必要回数について素人判断することは、子犬の
健康を考えるとあまりお勧めできません。
やはり、信頼できる、専門家や獣医師に相談されるほうがいいのでは
ないでしょうか。
ポイント2 首輪やリードに慣れさせる
散歩直前にはじめて首輪やリードを着けると、そのことが気になって
散歩に出たがらない子犬もいます。
それでなくても、初めての散歩のときは、子犬にとって不安でいっぱい
になっていることが多いんです。
こんな不安を和らげるためにも、首輪やリードについては、できるだけ
1週間ほど前から慣れさせておくのが望ましいわけです。
散歩に出る前に部屋の中で首輪とリードを着けて、軽く引っ張ってみま
しょう。
子犬は自分が行きたいと思う方向に行くことができず、最初は戸惑って
足を使って首輪をはずそうとするかもしれませんが、すぐに慣れてきま
す。もし、なかなか慣れなかったら、首を付けたままで遊んであげると
首をつけていることを忘れ、スムーズに慣れさせることができます。
首輪を買うのが間に合わなければ、首にリボンを結んであげるだけでも、
慣れにつながると思います。
ポイント3 無理に引っ張ったらだめ
お散歩に初めて行くときに、周りの雰囲気になじめなくて、しり込み
してしまう子犬もいます。自動車の音などにも敏感に反応して怖がる
場合もありますし、お散歩中の犬を見て、あわてて家の中に飛び込もう
とする場合もあるでしょう。
初めて散歩に出る子犬にとっては、外の世界は見知らぬ人達や様々な
音、嗅ぎ慣れない匂いなどで、不安でいっぱいです。
こんなとき、絶対に無理に引っ張ってはダメですよ。
お散歩=「嫌なこと」というイメージを植え付けてしまうと、社会性の形成
にも悪影響を与えてしまいます。
最初はお散歩だと意気込まずに、玄関前でいっしょに遊んであげるだけ
でもいいんです。
外に出ることが楽しくなれば、進んでお散歩に出かけたくなり、お散歩を
催促するようになります。
ポイント4 無理をしない、疲れさせない
初めてのお散歩のときは、慣らすことが目的ですから、遠出の必要は
ありません。
家の前や家の周囲を散歩するだけで十分です。時間にして5分から
長くても10分位でしょうか。
大事なことは、子犬を疲れさせないことです。
最初は早めに切り上げたほうが無難です。
散歩していて、途中で座り込んでしまうようであれば、疲れている
可能性があります。
無理に引っ張って帰るのはよくありません。
しばらく休んで、歩き出すのを待つか、どうしても歩き出さなければ、
抱っこしてあげてしばらく歩き、家の近くまできたら降ろしていっしょに
歩いて帰ると良いでしょう。
頻繁に抱っこしてはダメですよ。
子犬がそれを期待してしまう場合があるからです。
しつけにも影響しますから、子犬の様子をしっかり観察して、本当に
疲れているのか、甘えているだけなのか見極める必要があります。
お散歩に少し慣れてくると、散歩の時間も長くなり、いろんな散歩道を
開拓するのも楽しみのひとつになってきますよ。
子犬も散歩の楽しみがわかってきて、散歩の準備をすると尻尾をふって
とんでくるようになり、幸せを感じるひと時ですね。
注意しなくてはいけないのが、慣れてくると子犬といっしょに走ったり、
散歩が長時間になったりして、子犬に過度な負担をかけることです。
無理は禁物ですよ。
子犬は骨格を作る大事な時期にありますから、無理な運動をすると、
骨の発達に異常をきたしたり、障害が出る場合もあります。
犬とスポーツをすることを楽しにしている人もいると思いますが、激しい
スポーツをするのは1歳を過ぎたあたりからと考えておいたほうがよいで
しょう。
ポイント5 しつけは最初が肝心
初めての散歩のときは、散歩させることにだけ注意がいき、しつけの
ことを忘れてしまいがちですが、最初が肝心です。
今は散歩をはじめたばかりだから、子犬の行きたいところに行かせてあ
げようと思っていると、気がつけば、そのままずるずると犬に主導権を
奪われて、散歩をしているといことになりかねません。
よく犬に引きずられて散歩をしている方がいますね。
おそらく、子犬のときから主導権を犬まかせにしていたんではないかと
思います。
実を言うと、私もこの失敗をしてしまったんですよ。
かわいいものだから、しつけは明日からでいいかと思いながら、日々
子犬の行きたいままに、散歩をしていたんです。
いつのまにかどんどん自分の行きたいところへ引っ張って行くようにな
り、しつけ直しにちょっと時間がかかってしまいました。
家から散歩に出る第一歩も、まずは飼い主から出る、帰るときも、まず
飼い主から先に玄関を入る、こういったしつけの基本は、子犬のときか
らきっちりとわからせることが重要です。
ポイント6 拾い食いに注意
子犬は本当に何でも口に入れます。
私の経験談ですが、初めて子犬を散歩に連れて行ったとき、おやつも与
えていないのに口を動かしているんです。おかしいなと思って口をあけ
させると、中から砂が出てきました。
知らない間に砂を食べていたんです。
びっくりして家で口の中をすすいであげましたが、その後の散歩でも、
気を抜くと地面を舐めようとするんですね。
砂に限らず、道端の雑草を口に入れることもあります。
子犬にとっては時々見かける習性ですので、飼い主が気をつけてあげな
いと仕方がないですね。
でも、あまり心配はする必要はないと思います。
大きくなるにつれて自然と口に入れなくなります。
どうしても心配であれば、拾い食い防止のグッズを利用するのもひとつ
の方法です。
ポイント7 散歩後のお手入れやチェックをしましょう
楽しいお散歩のあと、子犬をほったらかしにしていませんか。
本格的なお手入れの必要はありませんが、軽くブラッシングしてあげる、
足裏の肉丘の汚れを拭いてあげるなど、最低限のお手入れはしてあげて
ください。
時には、異物を足裏にはさんで怪我をしていることがあるかもわかりま
せん。お手入れをするということは、こういった怪我の早期発見ができ、
医者にもすぐに連れて行けるメリットがあります。
雨のときなどは特に念入りにお手入れが必要です。
特に子犬はまだ抵抗力が強くありませんから、そのままほったらかして
いると、風邪をひいたり、もっと重い病気にかかったりすることもあります。
レインコートを使用していても、身体すべてを覆うことができるわけでは
ありませんから、雨のときはけっこう身体がぬれています。
散歩から帰ったら、すぐに乾いたタオルで拭いてあげ、必要であれば
ドライヤーを使って乾かします。
ただし、ドライヤーはあまり近づけすぎたり、強すぎたりしてはダメで
すよ。少し離して、スイッチ切り替えがあるのであれば、弱いほうに
切り替えて、使用しるといいでしょう。
ポイント8 社会性を養いましょう
子犬を散歩に連れて行くのは、運動のためだけではありません。
重要なのが社会性の育成です。
人間社会で人間と共存するわけですから、最低人間社会のルールを守る
のは当然のことながら、犬社会の中にも問題なく溶け込めることが重要
なんです。
大きくなってから、家族以外の人に対して絶えず牙をむいていたり、他
の犬が近づくだけで狂ったように泣き叫ぶようでは、飼い主はたまった
ものではありません。
あとあと後悔しないためにも、社会性の育成は犬にとって非常に重要で
あるといえます。
社会性の育成はどのようにして養えばよいのか。
それほど難しく考える必要はありません。
できるだけ機会を見つけて、家の外で社会経験をさせてあげてください。
近所の人に頭をなでてもらうとか、ご近所の親しい方が犬を飼っていれ
ば、その犬といっしょに遊ばせてもらうだけでもいいんです。
時には他の犬から吠えられ、びっくりして逃げ出すことがあると思いま
すが、すべてが社会経験になります。
人間の子供も日常の色々なことを経験して成長していきますね。
必ずしも楽しいことばかりではないはずです。
時には悲しいことや、怖いこと、様々な経験を通じて学習していきます。
やっていいこと、してはダメなことの区別がつくのも、この学習のおかげです。
かわいい子犬に経験を通じて学習させ、人間社会、犬社会の中でしっかり
暮らしていけるようにしてあげるのも、飼い主としての責任であると思います。
公園を活用するのもいいですね。
公園へ行けば、たいていは何人か犬の散歩に来ている人に出会います。
あなたから声をかければ、あなた自身の友達の輪を広げることにもなり、
犬好きの仲間ができて、これからの子犬との生活がもっと楽しくなりますよ。
ポイント9 散歩のマナーは守りましょう
散歩のマナーでいつも大きく取り上げられるのが、飼い主の糞尿の始末の
問題ですね。
犬を飼っている人が結構気が付かないのが、犬を飼っていない人の気持ち、
もっと極言すれば、犬を毛嫌いしている人の気持ちだと思います。
最近は糞尿の始末をきっちりと行っている飼い主が昔と比べると多く
なってきたように思いますが、それでもときどき道路にそのままにされた糞を
見かけることがあります。
見かけ上悪いばかりではなく、衛生面で非常に問題があります。
特に子供たちの通学道路上に放置してあったり、公園の中に放置して
あったりするとすごく残念な気持ちになります。
犬嫌いの人にとっては、はらわたが煮えくり返る思いでしょう。
だから犬なんか嫌いなんだ!犬の飼い主の顔も見たくないという思いにまで
発展しかねません。
犬を飼う限りは、飼い主としての責任を自覚し、人に迷惑をかけない、人に
いやな思いをさせないという意識が必要であると思いますが、皆さんはどう
考えられるでしょうか。
私の場合、糞はトイレに流せる紙でくるんでナイロンの袋に入れて家に持ち帰り、
家でトイレに流しています。
一時期、手を汚さないように糞を挟んで処理するグッズを使っていたこ
とがありますが、使用後は洗う必要があるなど、思った以上に手間がか
かりましたので、結局は紙で簡単にくるむ方法におちつきました。
もうひとつの大事なマナーは、リードを外さないということです。
小型犬だから大丈夫であるということにはなりません。
犬嫌いの人、犬が怖い人にとっては、たとえ小型犬であっても、近寄ってくる
だけでいやなものなのです。
公園などでリードを外して遊ばせている飼い主を見かけますが、公園に
は赤ちゃん連れの方もいますし、小さな子供も遊んでいます。
リードなしで公園に放していたために小さな子供に怪我をさせると賠償
金の問題にまで発展しかねませんので、けっしてリードをはずすべきで
はないでしょう。
もうひとつリードで大事なことは、リードを通常は短めに持つというこ
とです。
長めに持つと、いざというときに対処できません。
子供が犬の近くを歩いていて、何らかの理由で急に犬がその子に飛びか
かっていったとき、長目のリードであると、とっさに制止する事がでま
せん。
自動車が傍らを通ったときに、犬が急に飛び出すこともあります。こん
なときにも、長目のリードであると制止できず、事故に巻き込まれてし
まう可能性もあるわけです。
リードはできるだけ短く持ちましょう。
以上、子犬のお散歩デビューについて考えてきましたが、私の少ない
経験と、本などにより得た知識により、独断でまとめまています。
誤っている記述や、より良い意見、方法がありましたら、ぜひ、皆様の
ご指摘やご意見をお寄せください。
このチェックポイントや、他の情報を改訂する際の参考にさせていただ
きます。